最近読んだ本のまとめ

①白と黒のとびら

 ずっと気になってた本。テーマはオートマトンだけど、完全に小説仕立てになっているので、軽く読めて良い。最初は、オートマトンを知っている人にとってはじれったいペースで話が進むので、子供だましな感じの本かなとちょっと不安になったけど、最終的にはちゃんと考えてストーリーが練られてて内容もしっかりしていて面白かった。オートマトンについて知らない人にとっては勉強になるとおもう。知っている人も、余暇とか気分転換として読むのにオススメ。

 

②コンピュータ&テクノロジー解体新書

コンピューター&テクノロジー解体新書 ビジュアル版

コンピューター&テクノロジー解体新書 ビジュアル版

 

 図がいっぱいなのですんなり読めるだろうと思ったら、説明が結構多くて意外と時間かかった本。コンピュータ関係のことが広く浅く説明されている感じ。抵抗の仕組み・ブール演算・セキュリティの話・ゲームのグラフィックやサウンド・カメラの仕組み・インターネット・プリンタなどとにかくあらゆるものの仕組みが説明されている。eeicに進もうと考えている駒場生とかが読むと、全体像がつかめていい気がする。すでに電気・情報系にいる人も、電気・情報に関わること全般を広く浅く知れるので教養として役に立つかも。難点としては、図に説明を入れるスタイルで書かれているので、説明が色々なとこにとんでて、読む順番がちょっとわかりにくい(一応番号は振られている)っていうのと、翻訳がそんなにうまくないところ。

 

③スタア・バーへようこそ

スタア・バーへ、ようこそ (文春文庫PLUS)

スタア・バーへ、ようこそ (文春文庫PLUS)

 

プロフェッショナルで岸さんの回(岸久(2016年2月15日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀)を見てからずっと気になってた本。プロフェッショナルのこの回は、めっちゃお気に入りで何度も見た。 アイリッシュ・コーヒーを作るシーンはこっちまでドキドキさせられた。本の話にもどると、この本はバーとかお酒に関する思いがつれづれと書き綴られているという印象。岸さん流のカクテルのレシピが10種類挙げられている部分では、こんなに色々考えて工夫しているんだなってなってめっちゃカクテル飲みたくなっちゃいます。モルトウイスキーの話の部分では、スコットランドで蒸留所に行ったりウイスキーを飲んだりしたくなっちゃいました。まぁ、冷静にウイスキーそんな飲めないんですけども。色々なことを考えてバーをやっているっていうのがすごく伝わってきてすごいなーって感じなんだけど、そのこだわりの理由がたまにめっちゃ感覚的だったりするのでそこがまたおもしろかったりします。ロックのお酒に使う氷を冷凍庫から出したての締まった氷ではなく、すこし緩んできた氷をつかう理由は個人的にウケたw そのまえで、冷凍庫から出したての氷は霜が付いていてお酒が薄まるのでステアには緩んだ氷がいいとか、逆にハードシェイクには締まった氷がいいとか氷へのこだわりがたくさん述べられていたので、ロックに緩んだ氷をつかうのも大きな理由があるのだろうなと思って身構えてたら、「僕がクリアで水晶みたいな透明の氷が好きだから」という理由で拍子抜けしました。